自転車通勤ダイエット(2)
プロのサイクルロードレーサーの身体を思い浮かべられるでしょうか?アスリートといえば筋肉隆々というというイメージが強いものですが、瞬発力より持久力が必要とされるスポーツの選手たちは非常にスリムな体型をしているものです。
陸上競技で短距離の選手とマラソンの選手の体型を比較してみればよくお分かりいただけると思います。ダイエットというと単に体重を減らすことと考えがちですが、体重を落とすだけなら苦しい運動などしなくても、サウナに入るだけで簡単に1kgや2kgの減量はできてしまいます。
本来の意味でのダイエットとは「体重を減らす」ことではなく「体脂肪を減らす」ことなのです。ですから「体重計」ではなく「体脂肪計」で日々の体脂肪の管理が必要なのです。
一定強度以上で運動をすると、人の身体には筋肉がつき始めます。この筋肉が結構な重さになるのです。先に挙げた陸上の短距離選手を思い出して下さい。彼らの肉体は体脂肪は少なくても筋肉が多くついている為、体重もあります。ところが同じアスリートでもマラソン選手や自転車のロードレーサーたちの身体を見ると実にスリムでどこに筋肉があるのかと疑いたくなるほどなのです。
プロのロードレーサーの場合、体脂肪率は7%程度とのことですが、タイムトライアルでは50km/h近いスピードで走ることができるわけですから、当然それなりの筋力がなければならないはずです。
一昨日から始まったジロ・デ・イタリアの第1ステージは8.4kmの個人タイムトライアルで、優勝したブラドリー・ウイギンズ(スカイ・プロフェッショナルサイクリングチーム/イギリス)選手のタイムが10分18秒でしたから、平均速度はなんと49.5km/hとなります。
こうしたプロ・ツールのレースを見る度に、この細い身体のどこにこんなスピードを出すパワーがあるのか不思議に思われる方も少なくないはずです。これは同じアスリートでも競技によって使用する筋肉が違うことが原因なのです。
筋肉は主に筋繊維というもので構成されていますが、この筋繊維には大きく分けて2つの種類があります。縮む速度が速い「速筋」と縮む速度が遅い「遅筋」の2つです。
速筋は、すばやく収縮することが出来るため瞬発力を引き出す時に使われる筋肉です。速筋は無酸素運動の時によく使われる筋肉で、その色から白筋とも言われています。また、速筋は疲れやすく筋肥大しやすい筋肉でもあります。速筋を鍛えるには、筋トレの場合高負荷低回数のトレーニングが効果的です。この速筋を鍛え使用しているのが陸上の短距離選手たちなのです。
一方遅筋は、小さな筋肉でゆっくり収縮し、持久力を引き出すときに使われます。遅筋は主に有酸素運動の時によく使われる筋肉で、その色から赤筋とも言われています。遅筋は筋肥大しにくい筋肉で疲れにくく、自転車のロードレーサーやマラソン選手などはこの遅筋が大変発達しています。遅筋を鍛えるには、筋トレの場合、低負荷高回数のトレーニングが効果的です。
同じ自転車競技の選手でも短時間に瞬発力を要求されるトラックレーサーやスプリンターは結構筋肉質の体型をしています。一方、スプリンター以外のロードレーサーやマラソン選手は持久力を必要とするために、遅筋が発達しているので全体的に痩身の体型になるわけです。
ダイエットの目的は体重を減らし、痩身な肉体を目指すことなのですから、ダイエットの手段に自転車を利用する場合、重たいギアをギシギシと踏むのではなく、軽いギアを高回転で回す乗り方の方が適していることがお分かりいただけるのではないでしょうか?
プロのサイクルロードレーサーたちの肉体は究極としても、自転車通勤でダイエットを考える上で、参考になることも沢山あると思っています。グラン・ツール(世界最大の自転車ロードレース)第一弾のジロ・デ・イタリアが開幕しましたので、興味のある方は是非一度ご覧になることをおススメします。レースの迫力は勿論ですが、ヨーロッパの風景の素晴らしさも堪能できますよ。
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